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ハマったものについて書いたり書かなかったり。

応募しましたし届きましたし変態だし(ゴールデンカムイ8巻感想)

予約していたゴールデンカムイ8巻が無事届いておりました!
そして、ゴールデンカムイ軒の応募は夜中に済ませました。コミックの帯についている応募券を云々、ではなく単純に公式サイトの応募ページから応募するだけだったとは……クレイジーな公式だぜっ!
当たらないだろうと思って確実に誘える相棒もいないのに、仕事入るかもしれないのに、応募しちまった。もし当たったら仕事休んででも行くし、誰かしら頼んで一緒に行くつもりですが応募券必須でさえないので倍率ヤバそうですね。そこらへん含めての宣伝なんで無料なんだろうな。9月12日に当選メール、22日にヒンナヒンナの本番なので地方民にはやはり、ちと厳しいスケジュール。それでも行きたいファンは沢山いるでしょう。

8巻の一言感想は『うわーやっぱ変態……』と『面白い!』の二言(一言ならず)。
これよりぐだぐだ感想。
尾形が表紙なだけあってわりと出番も多い。出番が始めと終盤なので何だか収まりがいい。8巻まででなんとなく、尾形の行動理念や目的意識が分かってくるようなシーンが多かったような気がするけど、どうなんでしょうね。完全なる善人とは言えませんが、利用するだけ、純粋に自分本位で動くだけ、という訳ではなく何だかんだで人を助けたり、協力するつもりがある(上手くいってないけど)。基本的には自分の考えを貫くタイプでしょう。頑固者とも言う。要領良さそうですごく悪い気がします。人間関係不器用。同僚には基本的に無茶苦茶嫌われてるか、よく分からん奴扱いのようですが、本人はどう思っているのかな。
めちゃくちゃおばあちゃん子の私としましては、おばあちゃん子に悪い奴はいない説を強く訴えていきたいので最低でもギリギリ良い奴であってほしい。家庭環境などのせいで捻くれてるだけかもしれないし(成人男性に言う言葉かな)。まぁ、一般的に見たら多分悪人寄りですね。

一言感想の一つ目に変態と書きました。ええ、変態フルスロットル回とも言える72話 江渡貝くんを中心に江渡貝くんと鶴見中尉の話がヤバかった。CRAZY 完全な変態。71話の「ん 猫ちゃん 猫ちゃん!!」でこれはキテる…と思ったけど序の口でした。72話最後に鶴見中尉が脳汁垂らしてるけど、読んでるこっちもなんか脳から汁が出そうな……そんな話でした。
素肌に着用した刺青人皮(3巻だとシャツの上からだったのに)を江渡貝くぅんにお披露目()するあたりからあのファッションショーが狂い度MAXだと思いますが、その後も72話終了まで十分狂ってたので私にはもう分かりません。しかし二階堂はどうして勝手に持ち場離れてあそこにいたんですかね……? しれっと太鼓叩いてんじゃないよ。うっ、バチが骨やんけ。
これ以上の変態回を出されたら私、耐えられる自信がない。といいつつ出されたら喜んでみるんだろうがね! というか書いてる人(作者さん)、絶対変態ですよね。変態!って言われたら喜ぶタイプの。見直したら江渡貝くぅん!!と刺青人皮披露した後に「人間の皮…ですね?」「うん」ってコマがあるじゃないですか。そこで刺青人皮を触る江渡貝くんの指が乳首のところにあるんだと気づいて、もうほんと……この作者変態だと思った。
72話は変態ども(上司含む)に困惑するまともな月島さんへの好感度爆上げ回でもあります。まともな人というだけで死ぬほどステキに見える。8巻全体としても出番が多く、この巻で一番好感度アップしたのは月島じゃないかと私の中でもっぱら評判です。

というか、8巻後半で尾形が言ってた「仲間だの 戦友だの……くさい台詞で若者を乗せるのがお上手ですね 鶴見中尉殿」は、鶴見中尉が自らの野心や自己中心的考えを隠し、甘い言葉で部下を丸め込んで巻き込んだ的な意味合いですよね。もし鶴見中尉がガチのサイコパス(もしくはそれに似たような性格、要素を持つ人)で良心の欠片もないような人だったら、月島さんら部下やそれこそ江渡貝くんが不憫である……。

先日ググって調べたところ、陸軍士官学校を出た人だと25~30くらいには中尉になるとか。でもって30~35あたりで大尉になるらしい。Wikipediaで見てるともう少し若いかも?
となると鶴見中尉はアラサーなんですかね…。下手すりゃ30代でもない20代後半の、若い、お兄さん…?ま、変態に年齢など関係ありませんし、この頃のアラサーは今ののほほんとしたアラサーとは別物なんでしょうが。出世遅れてるっていうし、もっと老けてるか。私的に鶴見中尉は30代前半から半ばに見える。髭のせいで老けて見えるだけでわりと若いと思うけど、流石に20代ではない感じ。全体的に第7師団は出世が遅れている模様だし、尾形からは「若者を乗せる」なんて台詞が出るんだから彼より結構歳上なのではなかろうかと。かといってひと回り(12年)離れると流石に出世遅れ過ぎにも程があるわ、な感じだしなぁ。自分(若者)と世代が違うと思うくらいだから6、7歳以上(個人的に私が同世代と思わなくなる基準。上も下もこの程度離れると同世代だと噛み合う話も合わなくなる)離れているのかな?

他の人はいくつくらいだろ? アシリパさんは作中で言われていた通り12~13くらい? 杉元は徴兵されたものとして、成年男子20歳で招集されて満期除隊(確か期限は2年か3年だったと思う)だから、歳は20代前半から半ばくらい、かな? 尾形谷垣あたりは杉元と同世代な気がする。尾形は上等兵だから杉元谷垣よりほんの少し上かもしれない。
となると、尾形に坊や呼ばわりされた江渡貝くんは10代後半~20前後の今で言う大学生くらい。白石はアラサー(20代後半)かな。杉元におっさん呼ばわりされるくらいだけど、そう歳が離れている感じもないので。キロランケは白石と同世代かちょい上か。くそっ、ヒゲのせいでよく分からん。意外に若いかも。予備役が20代後半だったと思うのでそれで日露に行ったのだろうか? それとも職業軍人だったの? ここまで詳しくないから適当な事ばかり書いてます。……うーん、結局のところ明言されないと分からんですな。テヘッ!
というか明言されないまま話進みそうですね。明言して矛盾だなんだと要らぬ指摘をされるくらいならそれはそれで。

ゴールデンカムイとは別にサイコパスやソシオパスがいまいちよく分からなかったので調べたんですが、リーダーシップあるとか、目が爬虫類みたいだとか、カリスマ性があるとか、いや、これがまったく当てはまらない人間こそいないんでしょうが、まさかなぁ。ろうそくボリボリしちゃう人じゃないよね。幼少期に金持ち→貧乏があったかのような匂わしがあったし、そもそも人格を司る前頭葉損傷してますしね…。損傷後になにか変わったのか、元からおかしかったのか、はたまた幼少期の家庭環境の変化で拗らせてしまったのか、まだまだ謎です。
彼の頭がおかしいのはもはや文句なしの事実なのですが、いくら日露戦争中やその戦後に不遇な目にあったとはいえ、本気で北海道乗っ取っちゃおうなんて思ったのかは正直謎です。個人的にあの中尉は不満や恨みがあったとしても実現性が低いならそんな事やらなさそうに見える。やるにしても、もし谷垣が言っていたような志を持った男ならば、部下を極力巻き込まずにやりそうなのでそこに疑問が出てきます。部下が大事だからこそ、やるかならないか慎重に動きそうなものなのに、結局まだ現物を見た訳でもないのに部下ごと巻き込んで金塊巡って争ってるし、なんか今のところ細かいところはともかく全体的にやけっぱちにしか見えない。これ(金塊探し)で一体何名が戦争以外の戦闘で亡くなったのか……。周りも思っているんじゃないかな。志は立派だけど正直無理なんじゃ……と離反するまではいかないけど結構な割合で部下は思ってそう。
それでもついていく人がほとんどみたいだし人徳なりカリスマなり素晴らしいものを持ってるんだと推測出来る。というか、鶴見中尉本人によほど確信めいた勝機がないとこうは振る舞えまい。『なんだかよく分からんがとにかくすごい自信だ』(byキン肉マンと言いたくなります。
こうなるに至る真のターニングポイントがいずれ漫画内で出てくるのかな。日露戦争中か、それ以前か、その後か全然予想出来ませんけど。本当は土方といい、鶴見といい、金塊見つけて北海道を手に入れる(独立させる)という目的と違う真の目的があって、それはもっと本人に近い、個人的なものなのではないかと思います。

少なくとも中尉には裏切ったら許さないってだけで部下への愛情があるように見える……無条件ではない、実益ありきの愛情なんだけど。
例に漏れず江渡貝くんへの感情も実益兼ねてるけど愛情というか同情というか、ちゃんと見ていたし情もあった。耳をねだる二階堂(なんかかわいく見える)に本気かどうかはともかく死んだらくれてやると言ってるし。杉元を仲間にしようとしたのも刺青人皮だけじゃなく、本気で目的を実現させる為の戦力として誘ってたんだろうし(大方受け入れないだろうと踏んでいたっぽいけど)。

鶴見中尉の台詞で私が好きなのがシャチに引きずられた杉元一味にまんまと逃げられた後のこれ。「あるいは殺し合ってそこに沈んで来たシャチの死骸を喰う……気色の悪い生き物になるか」。
こういう自虐的な台詞を言いつつも、反面むちゃくちゃプライド高い感じがたまりまセブン。むちゃくちゃ自信あるけど、プライド高いけど、だからこそ自虐しちゃう。めちゃくちゃズル剥けおでこ気にしてるから、人に指摘される前に先んじて自分でネタにしちゃう。もし他人に指摘されたらその場ではキレないけど、腹の中は煮えくり返ってる。そんな感じ。
鶴見中尉のあの死んだ目が煌めくシーンがあるとしたら……死ぬ時かな。それはそれで切ない。

いかん、これじゃ8巻感想というより鶴見中尉がヤバかったねーって感想じゃん……。長くなったので谷垣過去話の感想は次に回す。谷垣過去話周辺について(続8巻感想) - necessary
次の次で江渡貝くぅんの感想江渡貝くんについて(続々8巻感想) - necessary

ついでに紙のコミックのゴールデンカムイデビューしたのでこんな事書いてみた。

電子書籍の良いところ

電子書籍の悪いところ

  • 見にくい。
  • あっさり。
  • 紙と比べると脳に入りにくい。

紙本の良いところ

  • 見やすい。
  • 味わい深い。
  • こっちの方が萌える。脳に入る。

紙本の悪いところ

  • 暗いところでは読めない。
  • 持ち運びは出来るがスマホなどに比べると不利。
  • 読んでいるものがすぐバレる(ブックカバーという手もあるが)

何を思ってこんなこと書いたのか我ながら判らん。