necessary

ハマったものについて書いたり書かなかったり。

「パレス・メイヂ」番外編と「金の釦 銀の襟」の感想(2020/3/24 追記)

パレス・メイヂ最終巻感想(追記で番外編について) - necessary

にてご報告した通りパレス・メイヂの番外編、サイドストーリーなどを発見したのでその感想を簡単にですが書こうと思います。ネタバレ含みます。追記が多いです。

 

番外編と側聞紹介

 本誌や作者さまのツイッターをいつも見ているタイプの人間ではないため、もしかしたら違うかもしれませんが、電子書籍での番外編は今のところこの三つです。発売順だとこんな感じ。(のち2019/11/20に番外編最終話 陛下のプロトコールが追加されました)

東宮のピアッフェ

鹿王院宮の夫問い

お律の藪入り

東宮のピアッフェとそのあと二つはちょっと間がありました。

内容の時空列で言うと、最終回の一つ前の回の後であろう頃の話が鹿王院宮の夫問い。その後にお律の藪入りがあって、10年程空いて本編最終回の後、帰国した東宮一行から始まるのが東宮のピアッフェ。発売順と逆ですね。(陛下のプロトコール東宮が成人して即位後ということでピアッフェの数年後ですね。)

 

 

そして5話のストーリーと後書きや書き下ろしの入った金の釦 銀の襟ーパレスメイヂ側聞ー。タイトルからして書いてあるのですが側聞です。サイドストーリーです。番外編が本編の登場人物が中心の話だとしたらこちらは同じ世界ながら更に時が過ぎた頃の話です。ほぼパレスメイヂの本編で出てきた人たちは出てきません。でもパレスメイヂが好きなら読んで欲しい。

読むとしたらのオススメはまんま発売順と同じですけど、ただ金の釦銀の襟は番外編東宮のピアッフェを読んでから見るといいと思います。話が繋がるので。

 

 

 

 

ここからネタバレ、読んだ人向け。

 

金の釦 銀の襟ー略して金銀、実はパレスメイヂと関係あるんかなー?ぐらいで読んでいて全然気づかなかったのですが、金銀の殿下の小さいころ(女の子の恰好していた)が煕子さんそっくりだったんですね。

大きくなってからもお母様似。父親にはあんまり似てないけど、東宮(金銀だともう即位して陛下だけど)は母親似なので異性の親に似るのでしょうか?…そういえば彰子さまは父親似でしたね。殿下の中身は誰に似たのか、なんとなく伯母上に似ているような気がする。

東宮のピアッフェで世継ぎが出来なかったら…なんて心配してましたがちゃんと殿下がいて夫婦仲も良さそうで幸せそうです。そういう意味でも東宮番外編を見てからこれを読んで「二人とも良かったね…いい息子さんで何より」となってほしい。

パレスメイヂが異性の主従によるラブロマンスならこっちは同姓同士で友情を深めるブロマンスでしょうか。個人的に好きなキャラクターは菊丸。

やはりパレスメイヂファンとしては最後のあたりで「あっ」となります。あのパレス、海外で暮らす伯母上様、首洗いの池…。海外で暮らしているということは隣には御園もいるでしょうね。海外行けたんですよ、イラストだけじゃなくて言葉でこう、海外で暮らしてるとはっきりしたんです。これはわたしにとっては朗報ですよ!

 

鹿王院宮の話や、最終話で元鹿王院宮とアスター夫人が話していた会話のように、彰子と御園は位を捨てたり主従ではなくなったりしないまま一緒にいるんでしょうな。

鹿王院宮の番外編はその最終回の会話の中に出てきた数コマの回想をしっかり見てみたら…という感じです。御園と仲良しですね、宮様。

ヒゲが本体だとか、芸者遊びだとか、気の置けない仲じゃないですか。もしこの恋がうまくいかなかったら文句言いつつ一生御園の家でひっそり暮らすつもりとは冗談でもなかなか言えない…。二十数年後、海外暮らしになった二人と事あるごとにめちゃくちゃ絡んでいるんだろうなと想像できて良いですね。

というか、結婚宣言して日本を離れる前でもアスター夫人と結婚しても十年後でも(最終回時の雑誌おまけ冊子より)、御園に嫉妬しているのはなぜなのか。これはもう一生もの。多分宮様本人が思っている以上に宮様は御園のこと気に入ってます。夫人や陛下、なんなら周りはみんな気付いていて、気づいてないのは御園と宮様だけ。

 

番外編はどれもメインが陛下と御園ではないのですが、しっかり出てきてはいちゃついています。本編じゃ見られなかった甘さで。世の中の少女漫画と比べたらそれでも微糖だと思いますが、それがいい。

鹿王院宮の置き土産、御園の芸者遊び疑惑のせいでぎくしゃくしている二人で始まるのがお律の藪入り。立場は違えど仕事を大事にする職業婦人であるとともに、同じ人を好きになった同世代が仲いいのはいいと思います。この二人の関係好きです。

藪入りとはggったところ奉公人や女中が里に帰る休みだそうです。陛下や東宮一行も夏休み中ということで誤解の解けた後は典侍や女官らが守ってくれる中で仲良くしてました。東宮が寝ているそばなので清い感じだとは思いますが。

地味に気になっていた方も多いであろうお律の夫誰やねん問題。大方の予想通り?あの若い前髪で目が隠れている記者でした。でもこの番外編の後すぐに好きになった感じじゃないのがいいですね。まず第一に仕事が出来る喜びを感じつつ、じっくり恋になって結婚して子供が出来たんでしょう。お律、幸せになれてよかったね!

 

いやブログの記事をもうちょい直そうと思わなかったら気付くのはいつになったやら…。ブログやっててよかった。大した感想ではないけど、これきっかけに番外編や側聞を読む人が…いたらいいな。

 

 

追記(2019/12/3 陛下のプロトコールについて)

陛下のプロトコール

11月20日に発売されていた模様。番外編最終回はファンの望んだ『二人のその後』でした。

…もう何も言うまい。

 

というわけにもいかないので感想簡単に。ネタバレは無論あります。

まずプロトコールって何だと思ったのでググるプロトコルともいうようでIT用語だと聞いたことはありますが意味はいまいち知らないやつです。

外務省に書いてあるそれっぽい答えは国際儀礼とのこと。国家間の儀礼上のルールでくわしくはそのままプロトコールでググれば上から二・三番目に出てきます。

 

二人でかなり自由な感じで一緒に住んでる…!!!!

もう何も(ry

陛下はパリ大会に行っていたりと今の皇室外交に近い感じでいろいろなところで活動されているんでしょうね。基本は御園連れで。(今回は外務省の黒田連れだったけど)

もうみんな、直接会う立場ならはっきり分かってるんでしょう。この二人は単なる主従しゃないと。ある意味世間に受け入れられてないといくら外国でも難しい気がするので、周りのみんなが手を回したりなんだかてくれたんでしょう。いいよいいよ!それでいいんだよ!

黒田が結構出てきてそれもうれしかったのもご報告いたします。わーいジャケット脱いでベスト姿も見れた!坊主じゃなくてもかっこええぞ。

ロンの寿命が尽きたことは自然の摂理といえども悲しい事ですが、新たなもふもふがストーリーのそこらかしこにいて最後には新たな家族となりました。かわいい。ちょっとFF9のエンディングのビビ(と同じ型たち)を思い出しました。

アン王女も素直で可愛かったです。お父様元気になってよかったね。

二人とも幸せなようでなによりです。今の生活やアン王女との出会いを通して過去との和解というか悲しい思い出もうまく消化がされているんだなと思いました。

 

いやーもっとはやく気づきたかった。でも読めて幸せです。よかったよかった。

時空列はちょうどピアッフェの数年後、そして金の釦~の十数年前。つながった!幸せな二人の姿を読めてよかったー!

 

 

追記(2020/3/24 番外編を全てまとめたものが発売されていたことに気づく)

 

まとめが出たのは想定内とはいえ、電子限定おまけ!?

おいおい…。4pのおまけ…。

 

明日ポイント5倍なので日付変わったら買います。

中身は個別に全部買っている(ケチな)身としては悩ましいのですが、まあ買います。

くっそ、なんか18日ぐらいに妙にアクセスあったからおかしいと思ったんだ!

今から買う人は絶対まとめたこっちを買うべし!

 

読みました。雑誌掲載時のおまけ漫画(だと思われる)と今回のおまけ漫画でした。

雑誌のおまけ漫画は電子書籍コミック派の私にとってはもう読めないんだろうな…と思っていたものだったので嬉しかったです。

今回の分のおまけ漫画も番外編まとめの〆のおまけにぴったりな感じで良いものでした。

本編だけでもいいものですが、番外編含めるともっと良い読了感を味わえるはずなので、是非シリーズ買ってた人には読んで貰いたいなと思います。